【最低賃金の基礎知識】パートタイム・アルバイトの研修期間中の賃金は?
2022年、最低賃金の引き上げ幅が過去最高の31円と中央最低賃金審議会で決定されました。原材料費高騰や円安の中の最低賃金の引き上げで頭を抱える経営者も少なくありません。
とくにパートタイム・アルバイトを多く抱えている企業は研修期間中の賃金も含めた対応が必要です。
本記事では、最低賃金の引き上げに対して、最低賃金の確認方法やパートタイム・アルバイトの研修期間中の賃金、給与水準が高い企業ほど給与トラブルが長引く理由を中心に解説します。
最低賃金を守らないとどうなる?
最低賃金は最低賃金制度に基づいて定められており、最低賃金を下回る場合、労働基準法で定める「賃金全額払い原則」違反(労働基準法24条1)となり罰則が発生します。
また、最低賃金未払いの罰則は「地域別最低賃金額以上を支払わない場合」と「特定(産業別)最低賃金額以上の賃金額を支払わない場合」の2種類が存在します。
地域別最低賃金額以上を支払わない場合 |
50万円以下の罰金(最低賃金法40条) |
特定(産業別)最低賃金額以上の賃金額を支払わない場合 |
30万円以下の罰金(労働基準法24条1項) |
【参考】最低賃金制度│厚生労働省
各地域の最低賃金目安
地域別最低賃金は各地域にA〜Dランクごとに目安が設定されています。
令和4年度地域別最低賃金額改定の目安は以下となります。
※引き上げ目安はA、Bランクは31円、C、Dランクが30円です。
ランク |
都道府県 |
Aランク |
埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪 |
Bランク |
茨城、栃木、富山、山梨、長野、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、広島 |
Cランク |
北海道、宮城、群馬、新潟、石川、福井、岐阜、奈良、和歌山、岡山、山口、徳島、香川、福岡 |
Dランク |
青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、愛媛、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄 |
【参考】令和4年度地域別最低賃金額改定の目安について│厚生労働省
間違えやすいパートタイム・アルバイトの研修期間中の賃金
パートタイム・アルバイトの研修期間中は…
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