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企業の価値や強みを再発見!事業再構築補助金の採択事例5選から学ぶ採択されるポイントを紹介

事業再構築補助金は、コロナ禍の影響などにより、経済的打撃を受けた企業を支援するための補助金制度です。
事業再構築補助金を活用することで、新分野展開や、事業転換、事業再編などを通し、企業の事業再構築に役立てられます。
 
この記事では、業種別の事業再構築補助金の採択事例をもとに、採択されるポイントについて紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.事業再構築補助金とは
    1. 1.1.採択率は約50%
  2. 2.事業再構築補助金採択事例・採択されるポイント
    1. 2.1.1.産業廃棄物処理業
    2. 2.2.2.建設業
    3. 2.3.3.食品製造業
    4. 2.4.4.自動車販売業
    5. 2.5.5.運送業
  3. 3.事業再構築補助金の採択には「事業計画書」の作成が重要
  4. 4.エフアンドエムの補助金活用サポート
  5. 5.まとめ

事業再構築補助金とは

事業再構築補助金とは、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために、中小企業などの事業再構築の支援を通し、日本経済の構造転換を促すことを目的に設立された制度です。


採択率は約50%

事業再構築補助金は、事業再構築を目指す企業にとって非常に有効的な制度ですが、申請したからといって必ず採択されるわけではなく、補助金を活用するためには、審査に通過しなければなりません。
 
事業再構築補助金の採択率は、第8回公募の場合、応募件数12,591件に対し、採択件数は6,456件で、採択率は51.3%でした。
 
採択率は、約半数の割合ですが、確実に採択されるためには、ポイントをしっかりおさえて、申請書類(事業計画書)を作成しましょう。
 
【参考】事業再構築補助金|中小企業庁
【参考】事業再構築補助金第8回公募の結果について|事業再構築補助金事務局


事業再構築補助金採択事例・採択されるポイント

事業再構築補助金は、多種多様な業界・業種で活用されています。
事業再構築補助金申請では「強み×機会」を活かした事業計画書の作成がポイントです。
業種別の採択事例・採択ポイントを紹介します。



1.産業廃棄物処理業

産業廃棄物処理業での事例
【補助金申請までの流れ】
「産業廃棄物(鉄・非金属)の再資源化、産業廃棄物の処理」事業のみをおこなっていたが、新たな事業として「産業廃棄物破砕サービス、再生プラスチック原料、木製チップの販売」を着手するため申請をおこなった。
 
【企業の強み】
・          鉄・非鉄金属の処分が可能な事業者である
・          廃棄物の分別に関するノウハウ・知見が豊富
【機会】
・          プラスチックの廃棄にかかわる世界的問題
・          廃棄物の処分場のスペースに限りがある
・          プラスチック資源循環促進法が施行
 
新たな事業に必要な「高性能破砕機の導入」が補助金の申請理由です。
企業の強みである廃棄に関する知識が豊富である点や「プラスチック資源循環促進法」が施行されたことにより、社会問題に取り組む機会である点が評価され、機械の導入に対し補助金が採択されました。


2.建設業

建設業での事例
【補助金申請までの流れ】
「住宅・工場・テナントビルの解体工事」事業のみをおこなっていたが、新たな事業として「杭抜き工事」に着手するために必要な「油圧ショベルを導入」するため、補助金申請をおこなった。
 
【企業の強み】
・     特殊工事から大規模解体工事を実現する対応力がある
・     豊富な資格と経験を有する従業員を雇っている
【機会】
・     杭抜き工事需要が増加している
 
新たな事業に必要な「油圧ショベルを導入」が補助金の申請理由です。
企業の強みである高度な解体工事に関する豊富な知識・技術や、特殊工事に必要な資格を持つ従業員の力を活かし、需要が増加している杭抜き工事に一貫性をもって対応できる点が評価され、油圧ショベルの導入に対し補助金が採択されました。


3.食品製造業

食品製造業での事例
【補助金申請までの流れ】
これまで「土産用菓子類の製造」のみをおこなっていたが、新たな事業として「西洋焼菓子の製造」に着手するために必要な「充填機とオーブンを導入する」ため補助金を申請した。
 
【企業の強み】
・     商品開発ノウハウがある
・     大量生産が可能な設備が整っている
・     全国規模の顧客網からなる協力ネットワークをもっている
【機会】
・     日常食品市場における菓子類の需要が拡大している
 
新たな事業に必要な「充填機とオーブンの導入」が補助金の申請理由です。
企業の強みである商品開発ノウハウや大量生産が可能設備、全国規模の顧客基盤を活かし、日常的に食べてもらえる菓子類の市場に挑戦することが評価され、充填機とオーブンの導入に対し補助金が採択されました。


4.自動車販売業

自動車販売業での事例
【補助金申請までの流れ】
これまで旧車に特化した「自動車販売業」のみをおこなっていたが、新たな事業として「自動車整備業」に着手するということで「自動車整備に必要なシステムを導入する」ため補助金を申請した。
 
【企業の強み】
・     中古車に対する目利き力がある
・     旧車取り扱いの経験・知識が豊富にある
・     カスタム技術に精通している
【機会】
・     自動車整備の需要が増加している
・     販売顧客からの整備依頼がある
・     旧車の整備に精通した店が少ない
 
新たな事業に必要な「自動車整備システムの導入」が補助金の申請理由です。
企業の強みである、旧車の目利き力やカスタム技術、全国規模の顧客基盤を活かし、堅調な自動車整備市場において顧客からの依頼に対応できる点が評価され、自動車整備システムの導入に対し補助金が採択されました。


5.運送業

運送業での事例
【補助金申請までの流れ】
これまで「運送業」のみをおこなっていたが、新たな事業として「倉庫業」に着手するということで「営業倉庫を設置する」ために補助金を申請した。
 
【企業の強み】
・     湾岸事業と運送業の実績がある
・     製品の取り扱いノウハウに精通している
・     重量物や特殊荷物の運搬が可能である
【機会】
・     EC市場の拡大に伴い一般貨物における物流市場が拡大している
・     製造業は低コスト化のために、工場内に倉庫を持たない傾向がある
 
新たな事業に必要な「営業用倉庫の設置」が補助金の申請理由です。
企業の強みである、顧客の製品を適切に管理するための製品取り扱いノウハウに精通していることや、湾岸事業と運送業において信頼できる実績を活かし、EC事業により拡大している物流市場や、製造業の低コスト化に対応できる点が評価され、営業用倉庫の設置に対し補助金が採択されました。



事業再構築補助金の採択には「事業計画書」の作成が重要

事業再構築補助金の採択には、「事業計画書」の作成が重要です。
紹介した事例のように、自社の強みと機会を活かしたうえで「どのような点で社会にプラスとなる事業なのか」が、明確に記載された事業計画書の作成を心がけましょう。


エフアンドエムの補助金活用サポート

エフアンドエムは、「補助金支援」「補助金LINE」「各種計画策定支援」など、補助金にかかわる支援サービスを、提供しています。
 
「豊富なノウハウ」「綿密なヒアリング」「本番を想定して審査体制」により、事業再構築補助金をはじめ、モノづくり補助金IT導入補助金など、さまざまな補助金の活用に向けた“採択されやすい事業計画書の作成”をサポートします。
 



 事業再構築補助金の活用(申請)をご検討の企業様は、エフアンドエムの補助金活用サポートの活用がおすすめです。


まとめ

ポストコロナ・ウィズコロナ時代の社会で、企業が生き抜いていくためには「事業再構築」が必要となる場合もあります。
事業再構築や新事業の開発をおこなうための資金が不足している場合は、事業再構築補助金の活用がおすすめです。
採択ポイントをおさえた事業計画書を作成し、事業再構築補助金を有効活用しましょう。



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