経常利益増加率とは、当期の経常利益が前期の経常利益に比べてどれほど伸びているかを表した指標です。 経常利益とは、会社が経常的に稼ぐ利益であるため、経常利益増加率が上がっている場合は、企業の収益力が上がっている状態であると判断されます。
経常利益増加率は、売上増加率とあわせてみることで、より深く経営状態を分析できます。
経常利益(増加率)と売上(増加率)が、ともに増加している場合は、売上と利益が順調に拡大している状況であり、理想的な状態となります。
経常利益(増加率)が増加、売上(増加率)が減少している場合は、売上原価や販売管理費などのコスト削減により、売上は減少しているものの、利益は増加している状況であると分析できます。
また、経常利益(増加率)と売上(増加率)ともに減少している場合は、売上も利益も減少しており、販売不振であることがわかります。
経常利益(増加率)が減少し、売上(増加率)が増加している場合は、売上は増加していますが、売上原価や販売管理費などのコストの割合が、利益減少に影響を与えているなどの可能性があります。
経常利益増加率は、市場の平均や競合他社との比較、中長期の過去の実績と比較分析をおこなうことで有効に活用できます。