社員の士気は会社の成長に重要!社員のモチベーション・士気の高め方とは
社員の士気を高めたいと悩む経営者は多くいます。「賃上げしても社員のやる気が上がらない」会社は、給料以外の面で社員のモチベーションを上げ、組織全体の士気を高める仕組みが必要です。
本記事では、社員のやる気を上げる方法と、組織としての士気の高め方について解説します。
目次[非表示]
- 1.社員のモチベーションとは
- 1.1.給料などの報酬
- 1.2.福利厚生などの待遇
- 1.3.意義がある仕事、やりがいを感じられる仕事
- 2.社員の士気が低い会社が衰退する理由
- 3.社員がやる気をなくす5つの瞬間
- 3.1.評価されていない、不公平だと感じる
- 3.2.仕事に社会的な意義を見出せない
- 3.3.デジタル化が進まず非効率
- 3.4.2024年問題による負担の増加・収入の減少
- 3.5.自分の成長を感じられない
- 4.社員の士気を上げる!マネジメント方法7選
- 4.1.上司から部下へ声がけする
- 4.2.仕事の意義を浸透させる
- 4.3.社員の行動を褒める
- 4.4.社員の希望を反映する施策を取り入れる
- 4.5.行動と成果に報いる人事考課制度の導入
- 4.6.効率的な社員のスキルアップ
- 4.7.管理職のマネジメントスキルを磨く
- 5.明日からできる!マネジメントスキルの向上はF&M Clubにお任せください
社員のモチベーションとは
社員のモチベーションとは、社員一人ひとりが業務に対して前向きに取り組む意欲のことです。社員のモチベーションを引き上げることにより、生産性の改善や業績の向上、離職率の低下などが期待できます。
社員のモチベーションを上げる主な要因は報酬・待遇・やりがいの3つです。
給料などの報酬
社員のモチベーションを上げる主な要因のひとつが仕事に対して得られる報酬です。
内閣府の調査によると、「働く理由は何か」との問いに対し、「お金を得るために働く」という回答は64.5%、「生きがいをみつけるために働く」という回答は12.8%となっています。
給料や賞与のアップ、成果を残した場合の臨時ボーナスなどは、短期間で社員のモチベーションの向上につながるでしょう。
福利厚生などの待遇
休日数など勤務条件の改善は、従業員のモチベーションを上げます。また社員食堂や従業員の休憩室など福利厚生を改善させることで、社員が「会社から大切にされていると」感じてもらいやすくなります。
意義がある仕事、やりがいを感じられる仕事
報酬や待遇の他に、社員のモチベーションを上げる方法は「仕事にやりがいを感じてもらうこと」です。
仕事にやりがいや社会的な意義を感じることで、社員の前向きな意欲が高まるとともに、その効果が長期的に持続します。社員がやりがいを感じられる主な例は次のとおりです。
- 任せられた仕事が自分に合っている
- 成果に見合った評価がなされる
- 努力の過程を見てくれている
- 目標が適度に高く、周囲がサポートしてくれる
- 顧客から直接感謝される
社員の士気が低い会社が衰退する理由
社員個人のモチベーションが高くとも、組織としての士気が低い場合、社員のモチベーションがすり減ってしまい、会社全体が衰退してしまいます。
社員の士気が低い会社が衰退する典型例は次のとおりです。
- 準備や熱意不足で競合他社に負ける
- 仕事のスピードが低下し、業務が停滞しがちになる
- 反応が鈍い会社として顧客の信用が低下し、業績が悪化する
- 業績悪化で人材採用が難航し、離職も増える
- 業績悪化に加えて退職金の負担により、資金繰りが悪化する
- 事業の大幅な縮小や倒産に至る
社員がやる気をなくす5つの瞬間
やる気がある社員であっても、組織に対する不信感などにより、モチベーションが下がることもあります。社員のモチベーションが低下する原因は大きく分けて次の3つです。
- 待遇・評価・人間関係に対する不信感
- 仕事そのものに対する不満
- 将来に対する閉塞感
評価されていない、不公平だと感じる
社員の努力を正当に評価する仕組みがないと、社員はやる気を失います。また評価プロセスの透明性が低い場合は不公平であると感じ、会社へ不信感を抱くこととなります。
職場の人間関係もモチベーションに大きく影響します。社員同士のコミュニケーションが少ない職場は悩みを相談できず、安心感を得にくいためです。自分の仕事に対して周囲から「ありがとう」と評価されない状態が続くと仕事に誇りを持つことが難しくなります。
仕事に社会的な意義を見出せない
仕事の成果を周囲や家族から評価されない、誇れないと感じた社員はやる気を失います。
逆に、自分の仕事が社会の役に立っている、誰かから感謝されていると感じられると、モチベーションが上がります。
デジタル化が進まず非効率
デジタル化など、業務改善が進んでいない会社においても、社員のやる気低下が生じやすくなります。
「この会社は時代に追い付いておらず、会社と自分の将来が不安」、「こうすれば良くなるという意見を取り入れてもらえない」などの閉塞感を覚えるためです。
2024年問題による負担の増加・収入の減少
2024年問題などにより、運送業や建築業などで“残業時間が減る=収入が減る”ことを不安視した離職が増えるといわれています。
また人手不足により仕事が増えることで、会社への不満が高まる可能性もあります。
上記の業種に限らず、収入の減少は社員のやる気を失わせます。
実質賃金は2024年3月まで24か月連続でマイナスとなっているため、現在の職場では今後の収入の増加を期待できないと感じた社員は、より給料が高い会社へ転職する可能性が高まっています。
自分の成長を感じられない
仕事を通じた自分の成長が感じられない、将来のスキルアップが難しい会社であると感じた社員のやる気は急速に低下します。特に若い世代は「職場は自身の市場価値を高める場所」であると考える傾向が強くなっています。
社員の士気を上げる!マネジメント方法7選
社員の士気を高めるためには、社員個人のモチベーションを引き上げる組織的な取り組みが必要です。
給料の引き上げだけでなく、社員が仕事に意義を見出す手助けと、努力を評価する仕組みの導入が有効です。
上司から部下へ声がけする
社員のやる気を引き出すためのスタートは、経営者や管理職からの声がけです。わずかな声がけであっても社内のコミュニケーションが改善し、社員が前向きな姿勢を持つことができます。
社員への声掛けは挨拶プラスアルファがコツです。例えば「おはよう。A社との商談の準備で行き詰っていない?』などです。この一言によって、社員が 「目立たないところでの努力を見てくれているんだ」と感じることができます。
仕事の意義を浸透させる
社員は、自身の作業や成果が社会的に役立っていると感じることで、仕事に意義を見出すことができます。
「この仕事、この製品は社会から必要とされている」と社員が感じることで、自己肯定感を高めることができます。
社員の行動を褒める
目標を達成した社員はしっかりと褒め、評価することが大切です。成果が上がらなかった社員に対しても、その過程の努力を評価しましょう。
社員の希望を反映する施策を取り入れる
現状の自社の給料水準や福利厚生を見直し、社員の不満が大きい部分については改善を検討します。
特に近年はワーク・ライフバランスを重視する社員が増えているため、残業時間の削減や休日数の増加、社員のライフイベントに応じた特別休暇の導入などが望まれるでしょう。
行動と成果に報いる人事考課制度の導入
社員の努力が正当に評価され、納得度が高い評価・報酬制度の導入は、社員のやる気を引き出します。
結果だけでなく過程を評価する、恣意的な評価をなくす、管理職から評価対象者に評価の結果と理由をフィードバックする、などによって納得性を高め「がんばったら正しく評価してもらえる、評価に応じた報酬が得られる」と社員が思える制度を整えましょう。
効率的な社員のスキルアップ
会社として社員のスキルアップをサポートする体制を整備します。社内研修は、時間や準備の負担が大きいため、OJTと並行し、プログラム数が豊富な「動画研修」を組み合わせる方法などが効率的です。
従業員の人材育成やスキルアップの費用は、人材開発支援助成金など、助成金の活用を検討しましょう。
【参考】人材開発支援助成金|厚生労働省
管理職のマネジメントスキルを磨く
人事評価制度の運用や、社員に仕事のやりがいを感じてもらう際には、日常的に接触する管理職が果たす役割が重要となります。管理職がマネジメントスキルを身につけることで、部署の士気が高まり、会社全体の成績向上につながりやすくなるでしょう。
明日からできる!マネジメントスキルの向上はF&M Clubにお任せください
社員のモチベーションを上げる方法は給料だけではありません。
社員が仕事にやりがいを持ち、周囲から評価され、自身の成長を実感できるようにすることで、賃上げ以上の成果を引き出せる可能性があります。
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