catch-img

第10回事業再構築補助金を受付中!新しい要項を踏まえてポイントを解説

事業再構築補助金は、新型コロナウイルスや、世界情勢の不安定化による原油や小麦価格の高騰、原材料の価格上昇などによる影響を受けた企業を支援する制度です。「令和4年度第2次補正予算」が成立したため、現在も引き続き制度は利用できます。

しかし、補助金は申請すれば利用できるものではなく、第8回公募の結果を参照すると、採択率は約半数です。

本記事では、第8回公募の結果や採択コメントから第10回公募で採択されるためのポイントや 対処方法を解説します。


目次[非表示]

  1. 1.第8回事業再構築補助金の採択率は50%を超える結果に
    1. 1.1.業種別の応募と採択割合
    2. 1.2.2,000万円までの案件が約8割
  2. 2.第10回事業再構築補助金から内容が大きく変化
  3. 3.第10回事業再構築補助金で注目すべきポイント
    1. 3.1.成長枠・グリーン成長枠の要件変更
    2. 3.2.新しい枠の創設
    3. 3.3.賃上げや規模拡大の推奨
    4. 3.4.過去に採択された事業者の取り扱い
  4. 4.事業再構築補助金の採択率を高めるポイント
    1. 4.1.事業化点を高めるポイント
    2. 4.2.再構築点を高めるポイント
  5. 5.事業計画書のポイントを押さえて的確に作成することが重要
  6. 6.F&M Clubの補助金活用サポート
    1. 6.1.事業再構築補助金の採択にはエフアンドエムがおすすめ
    2. 6.2.公的支援無料診断ツール
  7. 7.まとめ


第8回事業再構築補助金の採択率は50%を超える結果に

第8回事業再構築補助金公募の結果が発表され、応募件数が12,591件、そのうち採択された件数は6,456件で、採択率は約51.2%でした。

過去の採択率は約4割の時期もあったため、採択率は上昇している状況です。


業種別の応募と採択割合

業種別の応募件数は、製造業、卸売・小売業、宿泊業・飲食サービス業が多くなっており、その他の業種も幅広く応募され採択を受けています。

採択件数も応募件数に比例しており、そのなかでも製造業の採択率は高いといえます。


2,000万円までの案件が約8割

応募金額や採択金額の分布によると、100〜1,500万円が最も多く全体の4割以上2,000万円までの案件で約8割弱の応募や採択となっています。それより高額な応募金額は分散していました。

事業再構築補助金は、事業分野や金額によって採択率が異なるといえます。

【参考】事業再構築補助金第8回公募の結果について|事業再構築補助金事務局


第10回事業再構築補助金から内容が大きく変化

第10回事業再構築補助金から、内容が大きく変化しています。公表された制度概要を参照すると、新しい枠が創設されたり、応募や適用の条件が異なっている状況です。

この背景には、新型コロナウイルスの影響が長引きポストコロナ・アフターコロナへの対応が金銭的に難しくなっていることが挙げられます。また、世界情勢が不安定となり、物価高騰を避けられない状況となっているため、これを支援するためにも事業再構築補助金の内容が大きく見直されました。


第10回事業再構築補助金で注目すべきポイント

第10回事業再構築補助金では、大きな変化がいくつもあります。それらの中から、特筆すべきポイントをピックアップして解説します。


成長枠・グリーン成長枠の要件変更

第10回の事業体制構築補助金では、今までの「通常枠」が廃止され「成長枠」が創設されました。これらの違いは、売上高に関する要件があるかどうかで、新しく創設された成長枠では料金が廃止されています。つまり、今まで以上に応募しやすい補助金となりました。

ただ、成長枠には「成長」という言葉が利用されているとおり、対象事業には以下の要件が定められています。

「過去~今後のいずれか10年間で、市場規模が10%以上拡大する業種・業態に属していること」

この要件を満たしていない場合は、成長枠での応募ができません。今までには定められていなかった条件であるため、この点は注意が必要です。

また、グリーン成長枠も要件が緩和され、応募しやすくなりました。要件の易しい「エントリー」という類型が新設され、付加価値額、研究開発・技術開発の年数、対象となる従業員の割合などが緩和されています。

【参考】事業再構築補助金 【サプライチェーン強靱化枠を除く】 公募要領 (第10回)l事業再構築補助金事務局


新しい枠の創設

第10回事業再構築補助金から、新しい枠が創設されています。

例えば、産業構造の変化により影響を受ける事業者に対して産業構造転換枠」が新設されました。また、国内サプライチェーンの強化へ取り組む製造業へ向けて「サプライチェーン強靭化枠」も新設されています。

他にも「物価高騰対策・回復再生応援枠」が新設されました。これに伴い、今までの「回復・再生応援枠」と「緊急対策枠」は廃止されました。利用にあたっての条件は少々緩和されています。


賃上げや規模拡大の推奨

事業再構築補助金を利用する際、賃上げや規模拡大を実現すると上乗せ枠が適用されます。成長枠とグリーン成長枠に、それぞれ「大規模賃金引上促進枠」と「卒業促進枠」です。

大規模賃金引上促進枠では、事業場内最低賃金を年間45円以上引き上げることで、3,000万円補助が上乗せされます。また、卒業促進枠では、規模拡大に伴って中小企業の規模を卒業すると、補助が上乗せされます。

【参考】事業再構築補助金 【サプライチェーン強靱化枠を除く】 公募要領 (第10回)l事業再構築補助金事務局


過去に採択された事業者の取り扱い

今までの事業再構築補助金は、1事業者につき1度しか採択されないことが原則でした。しかし、第10回事業再構築補助金からは「グリーン成長枠」と「サプライチェーン強靭化枠」について、2回目の採択が認められるようになります。

ただ、同じ枠での採択は受けられないため、認められるパターンは以下の2種類です。

パターン1
1回目:グリーン成長枠以外
2回目:グリーン成長枠・産業構造転換枠・サプライチェーン強靭化枠


パターン2
1回目:グリーン成長枠
2回目:サプライチェーン強靭化枠

【参考】事業再構築補助金 【サプライチェーン強靱化枠を除く】 公募要領 (第10回)l事業再構築補助金事務局

【参考】事業再構築補助金 【サプライチェーン強靱化枠】 公募要領 (第10回)l事業再構築補助金事務局


事業再構築補助金の採択率を高めるポイント


事業再構築補助金の採択率が約50%となるため、2社のうち1社は採択されています。
しかし、半数は不採択となるため、不採択原因を知ることが重要です。不採択の場合、事務局に問い合わせることで不採択の理由を教えてもらうことができます。

不採択となる原因は、事業再構築補助金の目的を理解しておらず、事業計画が指針に沿っていないことや、実現性が低い内容になっていることなどがあります。採択につながるポイントを押さえて事業計画書を作成することで、採択される可能性が上がるでしょう。


事業化点を高めるポイント

事業再構築補助金の公募要領の審査項目において、「事業化点」があります。
公募要領を踏まえて事業化点を上げるために14個のポイントを紹介します。

●  事業再構築に向けて競合他社の動向など、市場ニーズを考慮している旨を明確に記載
●  市場ニーズの分析は適切な根拠や方法に基づいて明確に記載
●  SWOT分析で現在の事業状況や事業環境を明確に記載
●  市場ニーズの有無を記載
●  補助事業の成果が価格面や性能面において優位性や収益性を有している旨を記載
●  価格面や性能面の優位性は競合他社と比較して明確に記載
●  既存事業のノウハウを活用している旨を明確に記載
●  自社の人材や技術、ノウハウなどの強みを活用することで、効果的な取り組みができる旨を明確に記載
●  課題を検討し、その課題に対する解決法を具体的に記載
●  事業推進に向けた体制を具体的に記載
●  金融機関からの支援など十分な資金調達ができることを記載

11個のポイントは、公募要領の審査項目に明記されている内容をより具体化した内容です。


再構築点を高めるポイント

事業再構築補助金の公募要領の審査項目において、「再構築点」があります。
公募要領を踏まえて再構築点を上げるために11個のポイントを紹介します。

●  リスクが高く大胆で思い切った事業再構築である旨を明確に記載
●  他社と差別化するために先端的なデジタル技術を取り入れている
●  地域のイノベーションに貢献できる事業
●  現在のリソースを最適化した上で事業計画が明記されている
●  選択と集中を組み合わせたリソースを活用した取り組み
●  既存の事業との違いを明確にする
●  SWOT分析を活用して市場ニーズや自社の強みを明確に記載
●  新規事業のリスクが高い面や、大胆な事業の再構築の理由を記載
●  自社の強みを活かして事業再構築の方針を明確に記載
●  公募要領の「再構築点」をもとにした事業計画書の作成
●  感染症などの危機に強い事業であることを記載

事業再構築は、リスクが伴いつつも大胆で思い切った事業であることや最新のデジタル技術の活用地域活性化に貢献できる事業であるかがポイントです。また、新型コロナウイルスのような感染症に強いことも求められます。

●無料で参加できるウェビナーはこちら↓↓↓

​​​​​​​


事業計画書のポイントを押さえて的確に作成することが重要


不採択は、事業再構築補助金の目的や指針などに沿っていないことの他に、事業計画書の内容が曖昧であることも原因のひとつです。

事業計画書では、経営分析事業再構築の必要性具体的な取り組みスケジュールを具体的にわかりやすくまとめなければなりません。

経営分析は、競合分析や市場ニーズの把握、現在の事業状況、自社の強みと弱みの分析などです。

事業再構築の必要性については、コロナの影響をどのように受けており、なぜ事業再構築が必要なのかが重要なポイントとなります。

具体的な取り組みとスケジュールは、事業の費用対効果や実現性、既存の事業や他社との差別化、実際にどのようなスケジュールで取り組むかなどをわかりやすく文章にしてまとめます。


事業計画書の内容が曖昧になれば不採択になる可能性が出てくるため、事業化点や再構築点を上げるポイントを押さえて作成すると良いでしょう。



  事業再構築補助金の採択率を高めるポイントとは? | 株式会社エフアンドエム 事業再構築補助金は、コロナ時代の経済社会を支えるために、新分野展開や、事業転換、事業再編などの事業再構築を目指す中小企業を支援するための補助金として、注目されています。事業再構築補助金は、要件を満たした場合、最大で1億5千万円もの補助を受けられる制度であり、コロナ渦で経済的打撃を受けた企業にとって大変魅力的な支援制度です。 事業再構築補助金の採択率をあげるポイントについて解説するページです。 株式会社エフアンドエム


F&M Clubの補助金活用サポート

株式会社エフアンドエムでは、企業が抱える経営課題を解決するための支援サービスとして「F&M Club」を月額3万円(税抜)で提供しています。

F&M Clubは、補助金活用サポートとして事業再構築補助金を始めとする補助金や助成金の情報提供の他、財務改善やバックオフィス業務などの支援サービスもおこなっており、累計3万5,000社の中小企業様にご利用いただいています。


事業再構築補助金の採択にはエフアンドエムがおすすめ

エフアンドエムの補助金支援は、事業再構築補助金などの補助金申請に必要な事業計画書の策定支援をおこなっており、3,500社以上の豊富な採択実績をもとにするため、さまざまな業種へのサポートが可能です。

補助金支援の流れは、企業と面談して採択ポイントや事業内容、申請理由などを事前ヒアリングで確認します。

事前ヒアリングをおこなったあと、実際に申請書を作成していただき、申請書に企業様の想いが反映できるようにサポートをおこないます。

申請書の作成ができたら、本番を想定した審査として1社につき4名の審査員で補助金申請の審査をおこない、記載した申請書の精査や、事前審査において聞かれそうな部分や問題点の確認などが可能です。

エフアンドエムの補助金支援を活用して本番に臨むことで、企業様独自で申請するよりも採択率の向上が期待できます。

また、エフアンドエムは補助金支援だけではなく、中小企業で起こりうる問題(資金繰り改善や適切な労務管理など)に対応できるようにさまざまなコンテンツの提供や支援サービスもおこなっています。

ぜひエフアンドエムのサービスをご活用ください。


公的支援無料診断ツール

株式会社エフアンドエムでは、F&M Clubの他に自社で活用できる補助金や助成金、優遇税制といった公的支援制度を3分で診断できる「公的無料診断サービス」を提供しています。

事業再構築補助金の他にも約70種類の補助金や助成金があるため、自社で活用できるかを簡単に診断できます。

公的無料診断サービスは、自社の状況に当てはまるものに「はい」か「いいえ」で回答し、必要事項を記載することで診断が可能です。

●このような記事も読まれています↓↓↓


まとめ

事業再構築補助金は、すでに第10回の公募が開始されていて、今までと制度の内容が異なっています。新たな枠が新設されているため「今まで利用していなかったが、応募できるようになった」という事業者は、事業再構築補助金を申請することをおすすめします。

しかし、第8回公募の採択率は約50%であり、申請すれば確実に採択されるわけではありません。補助金申請で、より確実に採択されるためには、不採択原因や採択につながりやすいポイントを押さえた事業計画書の作成が重要です。

自社で補助金申請が難しい場合や、より採択率を上げたい場合などは、F&M Clubの補助金支援サービスの活用がおすすめです。

より確実に事業再構築補助金を受けたい企業様にはおすすめのサービスとなるため、ぜひご活用ください。



●無料で参加できるウェビナーはこちら↓↓↓

CONTACT

経営者のみなさんのお悩みにF&M Clubが応えます

お電話でのお問い合わせはこちら
平日 9:00-17:00

ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください。
サービス内容が詳しくわかる
資料はこちら
編集部おすすめ記事

 

中小企業の倒産確率は、実に大企業の40倍もの確率です。大企業の強さの秘密とこの不況で生き残る術をこっそり教えます。


セミナー情報

ONLINE・無料セミナーに申し込む


助成金・補助金・優遇制度の
無料診断サービス

タグ一覧


過去のウェビナー視聴し放題
様々な経営資料がダウンロードできる無料会員登録

お役立ち資料はこちら

F&M Club サービス資料

F&M Clubの導入事例集

中小企業経営者のための
財務用語一覧

カテゴリ一覧

F&M Clubで解決できる
経営課題はこちら