【無料配布】事業計画書テンプレートを簡単に作る方法を解説
事業計画書は、補助金の申請や銀行などの金融機関への融資の申込みなど、さまざまな場面で必要となります。
見やすい、理解してもらいやすい事業計画書を作る時は、使いやすいテンプレートにポイントを踏まえた記載事項を入力します。
本記事では、事業計画書のテンプレートを使いながら、簡単に作る方法をわかりやすく解説します。
目次[非表示]
- 1.事業計画書を作成するメリット
- 1.1.自社の目標設定と業績予測
- 1.2.補助金の申請
- 1.3.金融機関への提出
- 2.事業計画書のフォーマットをわかりやすく作るポイント
- 2.1.わかりやすい事業計画書とは
- 2.2.事業計画書はパワポ?エクセル?ワード?
- 2.3.事業計画書はテンプレートで簡単作成
- 2.4.資金繰り表も同時に作成が必要
- 3.事業計画書の無料テンプレで作成ポイントを項目別に解説
- 3.1.事業計画書の無料テンプレの例
- 3.2.項目別の作成ポイント
- 4.事業計画書・資金繰り表テンプレートを無料ダウンロード
- 5.まとめ
事業計画書を作成するメリット
事業計画書を作成することは、自社の経営にさまざまなメリットがあります。
自社の目標設定と業績予測
事業計画書を作成することで、自社の事業内容や今後の業績の予測を、目に見える形にできます。
自社の将来の目標と課題を設定し社内で共有することができ、今後の業績を予測して投資計画の検討もできます。
補助金の申請
事業再構築補助金など、多くの補助金で事業計画に関する記載が必要です。
補助金申請における事業計画で記載が求められる事項は、一般的な事業計画書で記載する事項と共通の事項が多くあります。
事業計画書の作成は、補助金申請時の事業計画の策定につながります。
金融機関への提出
銀行など金融機関への融資の申込みにおいて、事業計画書の提出を求められることが多くあります。
融資の申込みに備えて事業計画書を作成しておき、定期的に見直すことで、迅速な融資の審査が可能です。
事業計画書のフォーマットをわかりやすく作るポイント
事業計画書を作成するためには作業の時間が必要です。
金融機関など社外の人間にもわかりやすい形式とすることも必要です。
作りやすく、見やすい事業計画書はフォーマットに必要事項を入力することで、簡単に作成できます。
わかりやすい事業計画書とは
わかりやすい事業計画書のポイントは次の3点です。
- 見やすい
- つじつまが合っている
- 必要な項目が網羅されている
事業計画書はパワポ?エクセル?ワード?
事業計画書のデータの形式に決まりはありません。
売上や経費の見込みを簡単にシミュレーションでき、作業できる人が多いエクセルが無難です。
必要に応じて、パワーポイントやワードにエクセルの計算内容を組み込むこともできます。
事業計画書はテンプレートで簡単作成
事業計画書を「見やすく」「必要事項を網羅」して作成するためには、既に利用されているエクセルのテンプレートを利用します。
一般的なフォーマットであれば、簡単に社外の人も理解しやすく、抜け漏れがない計画書を簡単に作成できます。
資金繰り表も同時に作成が必要
事業計画書を作成する時に重要なポイントは、資金繰り表を同時に作成することです。
資金繰りを軽視した事業計画書では、資金不足などの無理が生じます。
また融資の申込みにおいても、事業計画書と同時に資金繰り表の提出を求められることが多くあります。
また今後の投資や資産売却を含めて、予想の貸借対照表も作成がおすすめです。
インターネットなどで公開されている事業計画書のフォーマットのなかには、予想の損益計算書のみとなっている場合があります。
資金繰り表や予想の貸借対照表を同時に作成できるテンプレートを選ぶことで、簡単に一連の計画書をまとめられます。
無料会員サイトに登録すると事業計画書テンプレートを入手できます
事業計画書の無料テンプレで作成ポイントを項目別に解説
事業計画書の簡単な作成ポイントを、無料のテンプレートを用いて、項目別に解説します。
事業計画書のフォーマットとして汎用性が高く、同時に資金繰り表や貸借対照表を作成することができる、株式会社エフアンドエムの無料のフォーマットを用いて説明します。
事業計画書の無料テンプレの例
このフォーマットは無料会員として登録するだけで、無料でダウンロードして、自社にあった項目に編集し利用できます。
株式会社エフアンドエムの無料フォーマットを例に、項目別に作成のポイントを説明します。
項目別の作成ポイント
項目ごとに、作成時のポイントを解説します。
①課題・問題点
自社の事業の現状を踏まえて、解決すべき問題点を記載します。
例えば、同業よりも人件費が多く収益性が低い、原価管理体制が整っていないため利益が下ぶれすることが多い、借入金の返済が多額で頻繁に借入が必要となっているなどです。
自社の改善点を抽出する時は、同業平均との比較が有効です。
同業平均の経営指標との比較は『ローカルベンチマーク』(ロカベン)などを利用します。
【参考】ローカルベンチマーク|経済産業省
②計画の基本方針
自社の問題点に対して、解決するために取り組む事項を記載します。
「売上」「原価」「販売費および一般管理費」に大きくわけて、自社での具体的な改善策を記載します。
細かな経費削減策も大切ですが、原価や経費をコントロールすること、つまり予実管理をおこなうことも重要なポイントです。
特に試算表を作成していない会社や、試算表の作成まで2か月以上かかっている会社の場合は、業績が悪化した場合における対応が遅くなります。
月次試算表を毎月迅速に作成することも、自社の改善策の1つです。
忘れがちな「財務体質の改善」策も重要です。
資金繰り表を作成していない会社の場合は、月次資金繰り表を作成し、定期的に見直すなどの対策も必要です。
③計画期間・改善目標等
計画において取り組む期間を決定します。
計画期間は3年間~5年間が一般的です。
計画終了時点における売上高や利益、財務状態を表す重要な数値を表示します。
特に、債務償還年数が10年を超えている会社や債務超過の会社においては、計画終了時点における債務償還年数などが金融機関からの融資の可否や金利などの条件を左右します。
④ビジネス俯瞰図
製造業、卸売業などのBtoBビジネスの会社の場合は、社外の人にとっては重要です。
例えば、銀行などの金融機関が「事業性評価融資」を検討する際にも必ず作成される図表であり、自社の事業内容への理解を深めてもらうには、わかりやすいモデル図です。
サプライチェーン全体における自社の位置、自社の事業に関係する取引先、事業の内容別の売上構成などを表示します。
自社での改善策を実行する時の交渉相手が誰であるのか、改善策ごとの優先度は重要な順となっているのかなどを理解する基礎となります。
なお小売業やサービス業など一般消費者が相手のBtoCビジネスの会社の場合は、企業概要・計画方針も充実させます。
自社の商品やサービス、重要な社員など、自社の強みや差別化の要因としてアピールできる特長を「事業の内容」欄に強調することで、自社への理解を深めることができます。
⑤数値計画の概要
改善策を実行した後の売上や利益などの主要な項目を転記します。
改善策の実行時期にあわせて各決算期の数字をシミュレーションした結果が反映されるように設定します。
⑥具体的施策内容および実施時期
記載ポイントは、「取り組む期間」「取り組みの効果(数値)」「責任者」を明確にすることです。
記載する時は、改善効果が実現可能な水準であることを確認します。
計画作成後、進捗状況をモニタリングする際においても、改善策が実行されているか、改善の効果はいくらかなどを項目別に確認することとなります。
⑦事業計画書0年目
事業計画書の最初の1年間は、計画1年目ではなく「0年目」とすることがポイントです。
計画書の作成や改善策のスタートが決算期の途中から始まることが多いためです。
計画0年目は、月ごとに作成します。
改善策を実行する年月ごとに反映させやすいこと、資金繰りの見通しを立てやすいことなどが理由です。
⑧事業計画書1年目
改善効果が出始め、業績に反映される決算期となります。
計画1年目は、計画0年目と同じく月次での損益を作成します。
損益見通しの入力時は、計画1年目以降で実施予定の改善策を反映させます。
⑨資金繰り表0年目
事業計画書の数値をもとに資金繰りの見通しを立てます。
設備投資をおこなう場合や資金繰りが厳しい会社の場合は特に重要です。
計画0年目は、改善策が利益につながるまでの厳しい資金繰りを維持する重要な年となります。
新たな借入などを入力し、資金繰り見通しを立てます。
⑩5期分損益計画
計画期間が終了するまでの自社の状態を表示します。
売上や経費の見通しは、楽観的すぎず、実現可能な水準とします。
社内目標として事業計画を作成する場合は、やや強気の売上見通しを立てることもあります。
この場合は、売上が未達成の時のシミュレーションも同時におこなっておくべきです。
損益を予測する時に共通するポイントは次のとおりです。
- 経費のうち変動費(原材料費など)は売上比率など売上の増減と連動させて計算する
- 経費のうち固定費(家賃など)は、売上の増減にかかわらず一定とする
- 改善策の実行時期、実行年月、改善効果(経費の削減額など)を反映させる
- 売上は相手先別や事業内容別に積み上げて積算する
- 同じ数字はリンクさせる
⑪計数計画
大切な入力項目は、投資や固定資産などの売却です。
計画書の作成においては、「予想の損益は作成できるが、予想の貸借対照表は作れない」会社もあります。
銀行などの金融機関では、予想の貸借対照表やキャッシュフローを作成することも多いため、事業計画書の損益を反映させた貸借対照表を同時に作成しておくことで、今後の金融機関がチェックする項目を自社でおさえておくことができます。
⑫返済予定表
現在の借入の返済予定とともに、今後の借入予定を入力します。
予測損益を踏まえた資金繰り表を作成することで、今後の資金不足時期が明確となります。
資金不足が発生する場合や不動産の購入などで新規の借入をおこなう場合は、新規借入として入力します。
事業計画書・資金繰り表テンプレートを無料ダウンロード
事業計画書のテンプレートは、株式会社エフアンドエムが提供するサブスクサービス『F&M Club』の無料会員サイトに登録していただくことで、無料でダウンロードが可能です。
無料テンプレートは、計画書の作成に不慣れな社長様や経理担当者様にも使いやすいよう次の特長があります。
【F&M Clubから無料でダウンロードできる事業計画書の特長】
- エクセルで入力しやすい、項目を加工しやすい
- 必要な項目、数式の多くが設定されている
- 予想損益、予想貸借、予想キャッシュフローまで、一度に簡単に作成できます
株式会社エフアンドエムが提供している中小企業のバックオフィス業務を支援するサービス『F&M Club』は、累計35,000社を超える中小企業様にご利用いただいています。
各種お役立ち資料の提供から補助金申請、資金繰り改善策の立案など、豊富な支援実績で蓄積されたさまざまなノウハウを、月額33,000円(税込み)でご利用が可能です。
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まとめ
事業計画書を作成する時は、無料の事業計画書のテンプレートを活用することで、簡単に作成できます。
事業計画書の作成は、自社の経営の方向性や今後の課題を明らかにするとともに、社外にも説明できる有効な資料です。
まずはエフアンドエムの無料会員登録でダウンロードした事業計画書を使って、簡単に計画書を作成してみましょう。
「補助金申請に必要な計画書の作り方がわからない」
「事業計画をみると資金繰りが厳しい。資金繰りを改善する方策が思い浮かばない」
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