【事業再構築補助金】gBizIDの取り方を画像でわかりやすく解説
gBizIDを取得することで、さまざまな行政サービスの利用や補助金・助成金の申請をおこなえます。事業再構築補助金の申請にはgBizIDの登録が必須です。
本記事では、gBizIDの概要から取り方、事業再構築補助金を申請するまでの流れを解説します。なお、事業再構築補助金の採択率を高める方法についても紹介します。最後までお読みください。
目次[非表示]
- 1.gBizID(GビズID)とは
- 2.gBizIDプライムの取り方
- 2.1.1.アカウント申請の準備をおこなう
- 2.2.2.gBizIDプライム申請書作成ページに移動する
- 2.3.3.メールアドレスを登録する
- 2.4.4.基本情報登録
- 2.5.5.アカウント利用者情報登録
- 2.6.6.アカウント情報登録
- 2.7.7.確認(申請書を作成ボタンをクリック)
- 2.8.8.「gBizIDプライム登録申請書」を印刷する
- 3.gBizIDプライム登録申請書の印刷後の手順
- 3.1.1.必要事項を記入し、実印で押印する
- 3.2.2.「gBizIDプライム登録申請書チェックシート」で不備がないか確認する
- 3.3.3.印鑑証明書とともに運用センターへ郵送する
- 3.4.4.審査結果の通知が届く
- 4.gBizIDプライム取得後に事業再構築補助金を申請する流れ
- 4.1.1.gBizIDで電子申請システムサイトへログイン
- 4.2.2.必要事項を入力する
- 4.3.3.申請内容を送信する
- 4.4.4.申請状況が「申請済み」となっていることを確認する
- 5.事業再構築補助金の採択率を高めるには?
- 6.まとめ
gBizID(GビズID)とは
gBizID(GビズID)とは、国が提供する法人向けオンラインサービスの利用者IDのことです。2023年6月時点において、gBizIDは無料で発行できます。
gBizIDを取得することで、事業再構築補助金や電子申請システムなどの行政サービスを利用できます。
たとえば、以下のようなサービスで利用できます。
- IT導入補助金2023|中小企業庁
- e-Gov|デジタル庁
- 中小企業者認定・融資電子申請システム(SNポータル)|中小企業庁
- DX推進ポータル|独立行政法人情報処理推進機構
- 社会保険手続きの電子申請|ねんきん加入者ダイヤル
- 事業継続力強化計画電子申請システム|中小企業庁
省庁以外にも地域の自治体が提供するサービスなども含まれます。
【参考】 行政サービス一覧|gBizID
gBizIDの種類
gBizIDは、以下3つの種類に分けられます。
- gBizIDプライム:法人の代表者や個人事業主向け
- gBizIDメンバー:法人の従業員向け
- gBizIDエントリー:事業しているなら誰でも取得できる
gBizIDプライムを取得するためは書類審査が必要です。アカウントを取得すると、公式サイトの「行政サービス一覧」に記載されているすべての行政サービスへログインできます。また従業員向けのgBizIDメンバーのアカウントも作成可能です。
gBizIDメンバーは、gBizIDプライムの利用者が許可したサービスのみ利用できます。アカウントを取得するためには、まずgBizIDプライムのアカウントを作成しなければなりません。
gBizIDエントリーは書類審査が不要で、一部の行政サービスにログインできます。
行政サービスによって必要なアカウントが異なるため、あらかじめ把握しておきましょう。
事業再構築補助金の申請には「gBizIDプライム」が必須
事業再構築補助金を申請するためには、3種類のうち「gBizIDプライム」を取得する必要があります。
事業再構築補助金とは、中小企業や個人事業主に対して、新分野展開や事業転換、事業再編などの事業再構築に必要な経費の一部を補助する制度です。申請は、電子申請システムでおこないます。
電子申請システムにログインするためには、gBizIDプライムが必須であるため、あらかじめアカウントを登録しておかなければ、事業再構築補助金を申請できません。
事業再構築補助金については下記ページで詳しく解説しています。あわせてお読みください。
gBizIDプライムの取り方
gBizIDプライムの取り方は以下8つのステップを踏みます。
- アカウント申請の準備をおこなう
- gBizIDプライム申請書作成書ページに移動する
- メールアドレスを登録する
- 基本情報登録
- アカウント利用者情報登録
- アカウント情報登録
- 確認(申請書を作成ボタンをクリック)
- 「gBizIDプライム登録申請書」を印刷する
1.アカウント申請の準備をおこなう
まずはgBizIDプライムのアカウント申請をおこなう際は、以下4つを準備してください。
- 登録作業用のPC
- SMS受信用のスマホもしくは携帯電話
- 印鑑証明書
- 登録印
スマホや携帯電話は、gBizIDプライム申請時に認証コードを受け取るために使用します。
印鑑証明書や印鑑登録証明書はgBizIDプライムの申請書に添付して郵送するために必要であり、有効期限は発行日から3か月以内です。
登録印は、申請書の印刷後に書類へ押印するために利用します。
2.gBizIDプライム申請書作成ページに移動する
下記のgBizIDプライム申請書作成ページに移動します。
gBizIDプライム申請書作成ページ
すでにアカウントを登録している場合、申請ができないため、事前にアカウントの所持状況を確認してください。
【参考】 事業再構築補助金|事業再構築補助金事務局
3.メールアドレスを登録する
申請書作成ページに移動すると、下記のメールアドレス登録画面が表示されます。
メールアドレス入力後、「メールアドレスが正しく入力されていることご確認ください。」と表示されるため、問題なければOKをクリックします。
クリック後、ワンタイムパスワードが送付されるため30分以内に入力してください。
【参考】 gBizIDプライム申請書作成|事業再構築補助金事務局
4.基本情報登録
メールアドレスの認証後、gBizIDプライムアカウントの基本情報を入力します。
gBizIDプライムのアカウント利用者は、「法人代表者」もしくは「個人事業主自身」である必要があるため注意してください。
入力項目は、事業形態や法人番号、法人名、企業の所在地などです。
【参考】gBizIDプライム申請書作成|事業再構築補助金事務局
5.アカウント利用者情報登録
次にgBizIDプライムのアカウント利用者情報を登録します。
基本情報の登録内容とアカウント利用者の情報は、氏名・フリガナ・生年月日が一致している必要があります。
「代表者情報をコピー」をクリックすると、基本情報登録で入力した内容をコピーできるためスムーズに入力できます。
【参考】 gBizIDプライム申請書作成|事業再構築補助金事務局
6.アカウント情報登録
アカウント利用者情報の登録後、gBizIDプライムのアカウント認証をおこないます。
作成したgBizIDプライムの申請書をダウンロードすると、電子申請システムでの作業は完了です。
【参考】 gBizIDプライム申請書作成|事業再構築補助金事務局
7.確認(申請書を作成ボタンをクリック)
確認画面が表示されるため、記載内容に誤りがないか入念にチェックしてください。「申請書を作成」ボタンをクリックすると、以下の画面が表示されます。
作成したgBizIDプライムの申請書をダウンロードすると、電子申請システムでの作業は完了です。
【参考】 gBizIDプライム申請書作成|事業再構築補助金事務局
8.「gBizIDプライム登録申請書」を印刷する
gBizIDプライム登録申請書を印刷します。
印刷後は、必要事項の記入や押印をおこない、運用センターへ郵送します。
gBizIDプライム登録申請書の印刷後の手順
gBizIDプライム登録申請書を印刷した後の手順は以下の通りです。
- 必要事項を記入し、実印で押印する
- 「gBizIDプライム登録申請書チェックシート」で不備がないか確認する
- 印鑑証明書とともに運用センターへ郵送する
- 審査結果の通知が届く
1.必要事項を記入し、実印で押印する
申請書には、申請IDや基本情報、アカウント利用者情報が記載されています。
記載内容に誤りがあった場合、手書きで修正すると申請書が無効となるため注意してください。
作成日を記入し、実印欄に「にじみ」や「ぶれ」「欠け」などがないように押印します。
【参考】 GビズID クイックマニュアル gBizIDプライム編|デジタル庁
2.「gBizIDプライム登録申請書チェックシート」で不備がないか確認する
必要事項の記入や実印の押印が済んだ後は、「gBizIDプライム登録申請書チェックシート兼宛名ラベル」で不備がないか確認します。
チェックシートは、申請書のダウンロードとともに入手できます。
3.印鑑証明書とともに運用センターへ郵送する
最終確認が終わった後は、印鑑証明書を同封し、「GビズID運用センター」へ郵送します。郵便番号と宛名のみの記載で送付できます。
また、宅配業者などのサービスは利用できないため注意してください。
4.審査結果の通知が届く
書類に不備がない場合は、1週間程度でアカウントを発行できますが、不備があった場合、内容確認に時間がかかるとしています。
不備内容の例は以下の通りです。
- 印鑑証明書が同封されていない
- 申請書と印鑑証明書の印鑑が異なる
- すでにアカウントを保有しており、重複申請をおこなっている
スムーズに手続きを完了するためにも申請時は、必ず事前に申請方法の詳細やアカウント保有状況を確認してください。
gBizIDプライム取得後に事業再構築補助金を申請する流れ
gBizIDプライム取得後に事業再構築補助金を申請する流れは以下の通りです。
- gBizIDで電子申請システムサイトへログイン
- 必要事項を入力する
- 申請内容を送信する
- 申請状況が「申請済み」となっていることを確認する
【参考】 事業再構築補助金電子申請用資料|中小機構
1.gBizIDで電子申請システムサイトへログイン
gBizIDプライムで下記の電子申請システムサイトへログインします。
事業再構築補助金電子申請システムサイト
メールアドレス入力後、gBizIDプライム申請時に登録したSMS受信用の電話番号へ届く6桁のワンタイムパスワードを入力します。
利用規約およびプライバシーポリシーに承諾しログイン完了です。
2.必要事項を入力する
事業再構築補助金の申請に必要な必要事項を入力します。
具体的には、グリーン成長枠のエントリー/スタンダードの登録や申請者概要、事業概要、経費明細表、資金調達内訳などがあげられます。
3.申請内容を送信する
すべての入力を終えた後、申請内容を確認します。チェックリストが表示されるため、項目ごとにチェックをおこないます。
最終画面で申請をクリックし、作業が完了します。
4.申請状況が「申請済み」となっていることを確認する
事業再構築補助金の申請完了後、再度ログインをおこなうと、申請内容の確認をおこなえます。
トップページで「申請済」となっていれば、採択発表まで待機します。
事業再構築補助金の採択率を高めるには?
事業再構築補助金の採択率を高めるためにも、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 補助金の目的
- 補助金事業の目的に沿った明確な事業計画
- 実現性の高い計画書の作成
- 実際に採択された事業計画書の参考・分析
事業計画書は、中小企業庁の公式サイトより閲覧できます。
また、補助金や助成金の専門家の支援を受けることも、採択率を高める効果的な方法のひとつです。
【参考】 事業再構築補助金採択事例紹介|中小企業庁
事業再構築補助金の採択率を高めるポイントについては、下記ページで詳しく解説しています。あわせてお読みください。
まとめ
事業再構築補助金の申請に必要なgBizIDの概要や取り方について詳しく解説しました。
gBizIDプライムを申請しなければ、事業再構築補助金用の電子申請システムを利用できません。アカウントを取得するためには、専用サイトで登録をおこない、必要書類を郵送して審査を通過する必要があります。
gBizIDプライムを取得する際は、本記事を参考にしながら手続きを進めてください。