
真面目な人ほど急に辞める!?その理由や兆候と改善に向けた取り組みを解説
真面目な人は真剣かつ継続的に働いてくれるイメージがあるでしょう。その反面、真面目な人ほど急に辞めることがあります。今回は、従業員の急な退職を防ぐためにも、真面目な人が急に辞める理由やその兆候、改善に向けた取り組みを解説します。
目次[非表示]
- 1.真面目な人は急に辞める5つの理由
- 1.1.ストレスを発散できない
- 1.2.我慢強すぎる
- 1.3.完璧主義である
- 1.4.周囲を驚かせたくない
- 1.5.性格がおとなしい
- 2.人が辞めてしまう会社の特徴
- 3.真面目な人が辞める5つの兆候
- 3.1.休みがちになる・有給休暇を消費している
- 3.2.ミスが増える
- 3.3.引き継ぎ資料などを作成している
- 3.4.明るく振る舞うようになる
- 3.5.社内行事に参加しなくなる
- 4.急に辞める状況の改善に向けた取り組み
- 4.1.コミュニケーション強化
- 4.2.配置転換
- 4.3.働き方改革
- 5.真面目な人が急に辞めない会社にするためにもF&MClubへご相談ください
- 6.まとめ
真面目な人は急に辞める5つの理由
真面目な人が急に辞める理由は大きく5つ考えられます。
ストレスを発散できない
真面目な人は自分の気持ちを表に出すことが苦手な場合があり、結果としてストレスを発散できない場合があります。例えば、嫌な仕事を押し付けられても、言い返すことができなかったり退社してから気分転換したりできません。ストレスを発散できないため、少しずつ蓄積してしまい、限界を迎えると急に辞めてしまいます。
我慢強すぎる
嫌なことがあっても我慢してしまい、我慢強すぎるため限界を感じた際に急に辞めることがあります。今までは我慢できたことでも、ある時を境に我慢できなくなり、行動に移すこともあるでしょう。我慢強い人ほど、耐えきれなくなった時の反動が大きく、急に辞めやすくなっています。
完璧主義である
完璧主義であるため、任された仕事を完遂できないと自分を責め立てることがあります。また、完璧にこなせないことで、自責の念に駆られてしまうこともあるでしょう。完璧主義であるがゆえ、このように中途半端な状況を受け入れられず、急に思い立って辞めてしまいます。
周囲を驚かせたくない
周囲を驚かせないために、辞める直前まで周囲に伝えないケースがあります。実際には、辞めることを知っている人がいる状況ですが、突然伝えられた人は急に辞めると感じるでしょう。真面目な人は、辞めてしまうことの影響を気にしてしまい、事前に伝えられません。
性格がおとなしい
そもそも性格がおとなしく、積極的にコミュニケーションを取らないことで、急に辞めると感じるのかもしれません。本人は伝えたくとも、真面目でおとなしいが故に、伝えられない状況です。ただ、辞めるかどうかを質問することは得策ではなく、事前に知ることは難しいでしょう。
人が辞めてしまう会社の特徴
真面目な人が急にやめる会社には、以下のような特徴があります。
- 会社の風通しが悪い
- トップダウン方式で上司の権力が強い(パワハラ気質である)
- 部下のスキルが著しく低い
- 働かずに給料をもらえるポジションが存在する
- コンプライアンス意識が低い
もし、これらに該当するならば、真面目な人が急に辞める原因となるかもしれません。会社として望ましい環境ではないため、根本的な改善が求められます。
真面目な人が辞める5つの兆候
真面目な人が辞めてしまう際は、いくつかの兆候が見られます。これを理解し、急に辞める状況をできるだけ避けられるようにしましょう。
休みがちになる・有給休暇を消費している
急に休みがちになったり有給休暇を消化したりするようになると、辞める兆候かもしれません。特に、今までほとんど休むことがなく真面目に働いていた人が、急に休みだすことは、重要な兆候だと考えられます。
もちろん、何かしらの理由があって、休まざるを得ないこともあるでしょう。そのため、理由もなく休みがちになるならば、気をつけなければなりません。
ミスが増える
真面目に働いていたにも関わらず、ミスが増えているならば、急に辞める可能性があります。辞めると決意したことで、今までほど高いモチベーションで働かなくなり、結果的にミスが増えてしまうからです。
人間である以上、ミスが発生すること自体は責められません。しかし、ミスが増えてくると業務に支障が出ることもあり、早急に対策することが求められます。
引き継ぎ資料などを作成している
指示していないにも関わらず、引き継ぎ資料などを作成していることがあります。これは、急に辞めるため残る関係者に迷惑をかけないため、内々で作成しているかもしれません。真面目な人であるからこそ、引き継ぎ資料は丁寧に作成するはずです。
とはいえ、一般的に引き継ぎ資料は辞めることや異動があるからこそ作成します。もし、事前に異動の情報などがなく資料を作成するならば、急に辞めるつもりなのかもしれません。
明るく振る舞うようになる
急に明るく振る舞うようになったならば、これも急に辞める兆候だと考えられます。真面目であるがゆえに、今までストレスを抱えたり我慢したりしていたことが、辞めることですべて解放されるからです。人間は、ストレスなどから解放されれば、明るくなる傾向があります。
もし、最初から明るい人であれば、この兆候は掴みづらいかもしれません。ただ、何かしら雰囲気に違いが出ることはあるため、そのような部分を把握できると、急に辞める状況は回避できるかもしれません。
社内行事に参加しなくなる
真面目な人は、社内行事に概ね参加する傾向があります。しかし、急に参加しなくなったならば、辞める兆候だと考えて良いでしょう。今まで、すべての社内行事に参加しているような人ならば、なおさら急に辞める可能性があります。
例えば、社内のスポーツ大会や飲み会などに参加しなくなることが考えられます。根が真面目であるため、今までは参加していましたが、辞めるならば参加しなくなるケースが大半です。このような行事も「業務の一環」と考えている場合があり、辞めるに際して業務から解放されたと捉えるのでしょう。
急に辞める状況の改善に向けた取り組み
真面目な人が急に辞める状況は避けなければなりません。そのため、経営者は改善に向けた取り組みが必須です。少なくとも、以下の3つは取り組むようにしていきましょう。
コミュニケーション強化
コミュニケーションを強化して、抱えている悩みなどを拾いあげることが大切です。冒頭で触れたように、真面目な人は我慢強すぎたり完璧主義であったりします。周りが気づかない範囲で、悩みや不満を抱えている可能性があるため、直接的なコミュニケーションでこれを伝えてもらわなければなりません。
本人の考えが頭に入っていれば、改善に向けて具体的な行動が取れます。例えば、業務負荷が高まっているならば、新しい人員をアサインしたり、休みを取りやすくしたりできるでしょう。問題に沿った改善策を提案するためにも、まずは従業員とのコミュニケーションを強化し、状況を正しく把握することが大切です。
配置転換
現在の仕事内容と本人のスキルにミスマッチがある場合は、配置転換を考えましょう。真面目な人は、与えられた仕事へ真摯に取り組んでくれますが、ミスマッチがあるとストレスが溜まります。我慢強く、それを吐き出せないことも多いため、経営者が気づき改善してあげることが大切です。
例えば、真面目であるにも関わらず、同じ業務に携わる従業員よりも進捗が悪いと過程しましょう。これはサボっているのではなく、本人のスキルを活かせず、進捗をあげられないのかもしれません。本人としては精一杯頑張っているかもしれませんが、周りから見ると仕事が遅いという状況です。
本人から異動の要望がなくても、客観的に見てミスマッチならば、異動を考えた方が良いでしょう。時には、経営者の一存で業務を変化させることも大切です。
働き方改革
根本的な働き方改革に取り組むことも選択肢です。真面目な人が急に辞める会社は、根本的に問題を抱えているかもしれません。
例えば、リモートワークに対応しておらず、出社が負担になっていることがあります。特に、同業他社でリモートワークが普及していると、相対的に不満が溜まりがちです。
これは一例ですが、働き方改革を推進することで、会社全体として働きやすくなると考えられます。真面目な人以外にも、従業員は急に辞める可能性があるため、原因となる要素はできるだけ排除することが重要です。
真面目な人が急に辞めない会社にするためにもF&MClubへご相談ください
真面目な人が急に辞めると、業務の遂行に影響が出るため、避けたいと考える人が大半でしょう。ただ、具体的にどう行動すべきかイメージできない経営者の方もいるはずです。もし、このようにお考えならば、外部サービスを活用ください。
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従業員が急に辞める背景には複数の理由が隠れていることがあり、それらを一気に解決することは難しいでしょう。外部サービスを活用し第三者目線で評価してもらい、地道に改善することが大切です。
まとめ
真面目な人が急に辞める背景には、本人の性格や職場環境が影響していることを解説しました。事前に兆候が見られますが、それでも急に辞めることを完全に防ぐことはできません。そもそも、辞める必要のない職場づくりが大切です。
もし、職場づくりに不安を感じているならば、自分だけで悩まず外部サービスの活用を検討しましょう。F&Mにご依頼いただければ、状況の分析から行動面のアドバイスまで対応できます。