会社にお金がない!資金繰りが苦しい会社の原因を解説!
会社にお金が残らない原因は何でしょうか?
売上は上がっているのに利益が出ないで困っていませんか?
今は、コロナ融資で倒産が抑えられていますが、来年にはコロナ融資返済が開始されます。
会社の真の体力が試される局面に差し掛かかっているといえます。
会社に「お金がない」事態になることは倒産を意味し、経営者としては絶対に回避しなければなりません。
本記事では、利益が出ていても、思うようにお金が残らない原因とお金が残る対策を解説します。
目次[非表示]
- 1.会社にお金が回らない原因
- 1.1.売上が急激に伸びている
- 1.2.仕入れと売掛金のバランスが悪い
- 1.3.在庫過多に陥っている
- 1.4.設備投資の支払い方法が間違っている
- 1.5.税金の支払い時期を勘案していない
- 1.6.借入金の返済がある
- 2.お金がない社長の特徴とは?
- 2.1.正当に借り入れをせずに設備投資する
- 2.2.法人と個人の混同
- 2.3.経費の無駄遣い
- 3.お金を残す経営体制が必要
- 3.1.貸借対照表を理解する
- 3.2.損益計算書を理解する
- 3.3.キャッシュフロー計算書を理解する
- 3.4.財務指標を理解したあとに経営者としてすべきこと
- 4.F&M Clubとともに資金繰り改善に動きませんか?
- 5.まとめ
会社にお金が回らない原因
会社にお金が回らない状況に共通している原因には、会社の財務状況が関係しています。
経営者として、見直しすべき項目があるかもしれないため、一度確認しましょう。
売上が急激に伸びている
売上金が急激に伸びている会社は売掛金回収できていないため、手元に現金(キャッシュ)がなく資金が不足する場合があります。
スタートアップ企業に多く、売上を上げるために仕入材料費を先行投資しているため、資金不足になる危険性があります。
仕入れと売掛金のバランスが悪い
売上金回収より仕入支払い時期が先に到来する場合、資金繰りが苦しくなることがあります。
1000万円の売上があり、そのうち300万円が売掛金に含まれている場合、決算書上では売上が1000万円と計上されますが、実際のお金の動きとしては700万円しか手元に残らないことになります。
経費や仕入が700万円以上あり、その支払日が売掛金より早く支払いが到来すれば資金不足になってしまいます。
在庫過多に陥っている
商品の在庫は簡単に言えば「売上金になる前の宝」です。
在庫の支払資金は経費としては認められていないため、決算書上では記載されません。
300万円の支払済の在庫があったとしても、決算書では表示されないため、要注意です。
実際のお金の動きは、300万円が売上に上がっていない在庫として手元の現金を圧迫しています。
設備投資の支払い方法が間違っている
設備投資の支払方法を間違えている可能性があります。
社用の自動車300万を現金一括で購入した場合を解説します。
購入は一括支払いのため、実際の手元の現金は300万円減少しています。
しかしながら減価償却費として経費処理できる金額は上限があり一度で償却できません。
決算書と実際の現金の動きにズレが生じるのです。
手元に現金があるからと言って、現金一括で設備投資することは手元の現金を圧迫させるので危険です。
税金の支払い時期を勘案していない
季節で売上が変動する会社は注意が必要です。
3月に決算の会社は5月に納税をおこなうことになります。
5月に現金がなくなり、借入れをしなければならない会社もあります。
通年黒字であって、納税時期と売上回収金が不足する時期が重なっている会社は注意しましょう。
借入金の返済がある
通常は手元に現金が不足した場合は金融機関から借入れをおこないます。
短期借入金であれば、売上回収金で返済も可能ですが、設備投資による長期借入金の場合、会社の利益で返済しなければなりません。
利益で返済する計画がないままに、借入れをすれば当然会社の手元にある現金は減少します。
お金がない社長の特徴とは?
お金がない会社はどのような状態か、中小企業の社長によくある事例を解説します。
正当に借り入れをせずに設備投資する
会社が機械を購入する、建物を建設する場合には多額の資金が必要です。
巨大な設備投資をおこなう場合、通常金融機関から借り入れをしますが、自己資金がある場合は借り入れをせずに自己資金で設備投資をおこなう社長もいらっしゃいます。
自己資金で設備投資をすれば、当然手元の現金は減少します。
設備投資は長期借入金で購入し、毎月の返済額は利益内に抑えるように設定しなければなりません。
法人と個人の混同
お金がない会社は、社長が法人と個人の現金の管理ができていない場合があります。
会社名義のキャッシュカードを普段から使用している中小企業の社長は注意が必要です。
社長が外出先で経費を現金で支払う場合の正しい方法は以下の通りです。
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社長が会社のキャッシュカードを自由に使用できれば当然会社の現金は減少します。
個人と会社のお金を混同すれば決算書にも悪影響が出ることは必至です。
貸借対照表に個人への貸付を計上せざる得なくなり、金融機関からは法人と個人が混同していると判断されます。
経費の無駄遣い
会社と個人のお金をしっかりと分けられたとしても、経費の無駄遣いは会社の現金の減少に繋がります。
交際費は、取引先を増やすために必要であると考える社長もいらっしゃいますが、娯楽のためだけの交際費は慎むべきです。
金繰りが苦しい会社であれば、当然、経費の無駄遣いはするべきではありません。
■資金繰りが苦しい会社が見直しすべき経費の使用例
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お金を残す経営体制が必要
会社にお金がない状況を改善するためには、財務3表を理解することが必要です。
売上があがっていても、会社の財務体制を理解していなければ現金は残りません。
会社の体力を認識するために決算書を理解できるようになりましょう。
貸借対照表を理解する
貸借対照表は一定時点の会社の財政状態というものを表しています。
貸借対照表は資産の部・負債の部・純資産の部・で構成されており各部の概要は次の通りです。
資産の部は負債の部と純資産の部の合計と一致します。
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経営者が貸借対照表で注意すべき項目は「貸付金」「立替金」「未収入金」です。
経営者に貸付金や立替金があり会社と経営者とのお金の区別が不明確であることを示しています。
損益計算書を理解する
会社の一定期間の経営成績を表しており、次の5つの区分で成り立っています。
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金融機関からの借り入れを検討する場合、売上総利益から経常利益までが重視されます。
キャッシュフロー計算書を理解する
貸借対照表と損益計算書とあわせて重要な指標としてキャッシュフロー計算書があります。
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キャッシュフロー計算書を作成することで、実際に現金が手元に残るかが明確になります。
財務指標を理解したあとに経営者としてすべきこと
お金がない状況になった会社の経営者が会社にお金を残すためにおこなうべき項目は以下となります。
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ことが必要です。
F&M Clubとともに資金繰り改善に動きませんか?
コロナ禍が収束し、経済が動き出している今だからこそ、財務状況を正常化させなければなりません。
F&M Clubの資金繰り改善サポートは、会社の資金繰り表を作成し、強みと弱みを明確にし、課題をご提案いたします。
また、公的制度の活用や経営状況の変化における対策をおこない、貴社の目標や経営課題に基づいた継続的なサポートを提供しております。
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まとめ
「利益はあるのにキャッシュがない」「資金繰りが苦しい」といったお金が足りない原因はさまざまです。
中小企業ならではのお金の使い方にも問題があると言えます。
資金不足で会社を倒産に追い込まないためにも、少しでもお金のことに不安があればお気軽にF&M Clubまでご相談ください。