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経営コンサルが大失敗!小さなガソリンスタンドが多角化経営まで回復した秘訣

経営コンサルティングや社会保険労務士、会計士、税理士は各分野に精通した専門家です。

専門分野では、素晴らしい実績と提案力をお持ちです。

しかし、会社経営はひとつの分野を改善すれば、うまくいくわけではありません。

多くの会社が経営に行き詰まる原因は、資金繰りにあります。

今回は小さなガソリンスタンドが多角化経営できるまで業績が回復した秘訣をご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.経営コンサルティング会社と税理士が匙を投げた
    1. 1.1.税理士から打開策の提示がなかった
    2. 1.2.勉強会や合宿参加...コンサルティング指導も効果なし
  2. 2.経営者はキャッシュフローの考えを身につけよ
    1. 2.1.経営者が気づくべき点はひとつだけ
    2. 2.2.決算書分析で自社の弱点が判明
  3. 3.社員の反発も覚悟の上!「辞める」決断の重要性
  4. 4.資金繰り改善でガソリンスタンドがカフェ経営?
  5. 5.コロナ融資の返済でお困りの経営者様へ
  6. 6.まとめ


経営コンサルティング会社と税理士が匙を投げた

経営状況を改善するにあたり、頼れる先となる経営コンサルティング会社と顧問税理士

しかし、その期待とは裏腹に小さなガソリンスタンドは両者に匙を投げられることとなります。


税理士から打開策の提示がなかった

中小企業の経営者にとって、相談役として身近な存在が顧問税理士かと思います。

しかし、税理士は各種税金の納税のアドバイスを進言する専門家であり、財務改善の専門家ではありません。

また、経営者と顧問税理士の立ち位置は異なるため、経営者の危機感を伝えてもなかなか伝わりにくいといえます。


勉強会や合宿参加...コンサルティング指導も効果なし

専門分野異なる税理士から打開策を提示してもらえない状況で、次に頼った先は業界では有名な経営コンサルティング会社でした。

しかし、経営に関する勉強会や合宿参加して3年が過ぎても一向に経営が改善しない状態が続きます。

それもそのはず。

経営コンサルティングは経営戦略の立案や企業競争を勝ち抜く上での基本的な方針や計画について、進言する専門家です。

予期せぬ急激な円安による原材料・燃料費の高騰で、多くの中小企業が資金繰りで苦しんでいる状況の中、そもそも原資が足りていない中小企業にとって、新たな経営戦略を実践することは非常に難しいといえます。

結果的に小さなガソリンスタンドは長年の付き合いがあった顧問税理士や名の通った経営コンサルティング会社から「もはや打ち手がない」と匙を投げられる結果となりました。


経営者はキャッシュフローの考えを身につけよ

経営悪化の原因は、資金繰りの悪化と言っても過言ではありません。

経営のノウハウを学ぶ前に、まず足元の財務状況を確認し、確認すべき指標を直視し、正しい財務対策が必要となります。


経営者が気づくべき点はひとつだけ

専門家に匙を投げられた、小さなガソリンスタンドはキャッシュフローの考え方や財務改善の考え方を学ぼうと決意します。

そこで気づいた点がひとつあります。

「なぜ会社に現金が残らないのか」

こうした視点は資金繰りの改善でとても重要な着眼点です。

経営ノウハウを学ぶ以前に、会社の財務状況を知り、「売上が増えていてもなぜか現金が残らない」ということに気づけるかどうかが、今後の資金繰り改善に大きな意味を持ちます。


決算書分析で自社の弱点が判明

資金繰りの悪化のヒントの多くは決算書に隠されています。

まず、小さなガソリンスタンドは決算書を分析したところ、以下の経営課題が浮き彫りになりました。

  1. 赤字店舗と部門がある
  2. 従業員のムダな配置
  3. 内部スタッフの無駄な作業が多い
  4. 長年付き合いのある取引先の入金サイトが長い

上記の資金繰りを逼迫している原因を突き止め、改善に乗り出しますが、ひとつだけ忘れてはいけない大切なことがあります。

それが、実行できなかった場合のシミュレーションです。

仮に会社の弱点が分かったとしても改善できなかった場合、会社がどんな状況に陥るかをきちんとシミュレーションすることで、経営者は「常に数字を意識して、的確に対応しなければならない」という考えに至ります。

つまり、財務改善に向けたロードマップを作成することで、今までの「なんとなく対応する」のではなく、計画性の重要性を認識し、意味のある改革をおこなえます。



  社⻑はキャッシュフローをこう⾒なさい!キャッシュフローの改善ポイントも解説 | 株式会社エフアンドエム キャッシュフローの見方をご存じでしょうか。社長がキャッシュフローの見方を知らなければ、当然ながらキャッシュフローを改善できず、資金繰り悪化や黒字倒産のリスクを招きかねません。 特に中小企業は資金が潤沢ではないケースも多いため、キャッシュフロー計算書や資金繰り表を利用することで現金の状況を把握すべきです。 株式会社エフアンドエム



社員の反発も覚悟の上!「辞める」決断の重要性

資金繰りの改善を目指す経営者は、時に仲間である従業員や先代、家族から批判されることも珍しくありません。

特に赤字部門の切り離しや従業員の配置転換、業務効率化のための設備投資、ソフトウェアの導入は不可欠といえます。

今までの働き方が大きく変化するため、長いお付き合いである顧客への負担にもつながり、不満の声やお叱りをいただくこともあります。

もし、資金繰りの改善のためのシミュレーションや計画表を作成していなかった場合、周囲の声に反応して、改革を断念してしまうことは珍しくありません。

しかし、数値を基にした改善のシミュレーションや最悪のシナリオが頭の中にある点で、経営者として思い切った「辞める」と言った意思決定が可能となります。

本当に大切なことは、今の働き方を守ることではなく、会社と雇用を守るという点といえます。


資金繰り改善でガソリンスタンドがカフェ経営?

周囲の反発を乗り越え、決算書分析から得た資金繰り改善のための施策を実施した、小さなガソリンスタンドは、資金繰り改善を果たし、次なる目標に挑戦します。

それが多角化経営です。

資金繰りを改善したことで、その日の資金繰りを心配することのない経営状況を手に入れました。

しかし、経営を取り巻く環境の不確実性が増している中、ひとつの業種だけでは資金繰りが一気に悪化してしまうことも珍しくありません。

こうした情勢を踏まえた上で、新たにカフェ経営という道に乗り出し、現在も奮闘中です。

経営悪化の多くは、足元のキャッシュフロー、つまり資金繰りに問題を抱えていることがほとんどです。

会社の決算書を見直し、どこに弱点があるのかを見つけ出し、計画的に改善施策を実施していくことが重要となります。


コロナ融資の返済でお困りの経営者様へ

2020年から猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの中小企業が事業継続のために特別融資を受けています。

その後、収益改善のための時間を確保するために借入を増額した企業も珍しくありません。

しかし、2022年に起きた急激な円安や原材料・燃料費の高騰により、コロナ融資の返済が難しく、リスケジュールを実施する中小企業が増えています。

しかし、リスケジュールは信用悪化や新たな借り入れができないと言ったデメリットがあります。

リスケジュールの前に、まずは自社の財務状況を確認し、リファイナンスを検討してみることがおすすめです。

自社の財務状況を判断する方法のひとつに簡易キャッシュフローの作成が効果的です。

直近の決算書から「①売上高」「②営業利益」「③経常利益」「④減価償却費」を確認し、⑤簡易キャッシュフロー(③+④)を算出しましょう。

⑤の簡易キャッシュフローから⑥年間返済額(概算)から差し引いた金額が年間不足金額であり、新規で調達しなければならない資金額です。

⑤簡易キャッシュフロー > ⑥年間返済額が維持できない場合、リファイナンス(既存借り換えの組みなおし)の検討が必要です。

本格的な決算書分析や財務改善をご希望の経営者様は、お気軽にF&M Clubにご相談ください。



まとめ

資金繰りを改善するためには、まず手元の決算書から自社の弱点を見つけ出し、数字を基にした改善計画と最悪を想定したシミュレーションの作成が重要です。

何万人もの従業員を抱える大企業も小さなガソリンスタンドも、適切なキャッシュフローがおこなわれていなければ、たちまち経営は傾いています。

2023年はコロナ融資の返済が本格的に始まり、資金繰りが悪化しやすい年ともいえます。

リスケジュールは最終手段です。

少しでも危機感を感じたら、お気軽に株式会社エフアンドエムにご相談ください。


  資金繰りを改善したい|中小企業のバックオフィス業務を改善するならエフアンドエム 利益は出ているが、手元にお金が残らない。自社の財務対策は適切なのか分からない。税理士からのアドバイスが少なくて不安だ。資金繰りを安定させるために、非常に多くの悩みをお持ちではないでしょうか?そのようなお悩みを解決いたします。 株式会社エフアンドエム


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