企業の成長には、社員の成長および「人材育成」が必要不可欠であり、人材育成に力を入れている企業は多いでしょう。

しかし、人材育成を適切にできている企業は少なく、ほとんどの企業が「人材育成がうまくいかない」という課題を抱えています。

人材育成がうまくいかない原因と解決法について解説します。

人材育成がうまくいかない理由・課題

人材育成がうまくいかない原因には、以下のような理由・課題があげられます。

【人材育成がうまくいかない理由・課題】

• 部下・後輩を育てる社員に育成能力がない
• 忙しくて社員教育に手が回らない
• 人材育成制度が整備できていない・機能していない
• 若手社員のモチベーション不足

部下・後輩を育てる社員に育成能力がない

そもそも部下や後輩を育てる社員に「育成能力がない」場合は、当然人材育成もうまくいきません。

社員の育成能力は、社員がもともともっている教育能力や、自身が上司や先輩から受けてきた経験などにも左右されますが、教育する立場である社員に対し「教育法」を身につけさせない限り、適切な人材育成は難しいといえます。

忙しくて社員教育に手が回らない

働き方改革の促進や、労働生産性の向上が課題とされる近年では、「業務効率化」を重視した施策が企業内でおこなわれています。

そのため、人材育成に費やせる時間が限られている、もしくは「ほとんど時間が取れない」状況である企業がほとんどです。

適切な人材育成をおこなうためには、「時間の確保」も課題のひとつとなっています。

人材育成制度が整備できていない・機能していない

人材育成に必要な時間が確保できていて、教育担当の社員も確保できている状態であっても、「人材育成制度」が整備されていない場合、人材育成はうまくいきません。

人材育成制度が整備されていない場合、社員の教育がうまくいかないだけでなく、無駄な時間や労力を消耗し、労働生産性も下がります。

若手社員のモチベーション不足

人材育成を成功させるためには、若手社員自身の「モチベーション」も大きくかかわります。

若手社員のモチベーションには、上司との信頼関係や人事評価制度のあり方など、さまざまな要素がかかわっています。

若手社員が「この会社で成長したい」と思えるような職場環境づくりおよび教育制度を整えなければなりません。

人材育成を機能させるためには？課題解決のポイント

人材育成を適切に機能させるための課題解決のポイントについて解説します。

管理職を育成する

部下・後輩を育てる社員に育成能力がない場合、若手社員の教育を担当する管理職の育成が必要です。

特に管理職の場合、自己流で若手社員を教育している場合が多く、間違った方法で教育を続けていても、若手社員は育ちません。

育成能力は日々の業務で身につけることが難しいため、管理職研修など「管理職を教育する機会」を設けましょう。

労働生産性の向上・業務効率化を図る

忙しくて社員教育に必要な時間が設けられない場合、労働生産性の向上、業務効率化を意識し、時間を作る必要があります。

しかし、人材育成には、時間だけでなく人材も必要です。

自社内で人材育成の制度を整えることが難しい場合は、「管理職研修」などの社員教育にかかわる研修や講習を外部委託することもひとつの手段です。

人材育成制度の基盤を整える

人材育成制度の基盤が整っていないと、教育者によって教育方法が異なることや、間違った方法で人材育成をおこなうリスクが生じます。

人材育成制度を整えるひとつの基準として「人事考課制度の作成」があげられます。

人事考課制度の基盤を整えることで、評価を受ける社員のモチベーションも保ちやすく、個人の目標をもつことで成長につながりやすくなります。

社員のリアルな声を調査する

若手社員のモチベーションを向上させるためには、「社員のリアルな声を聞き、現状を知る」ことが大切です。

具体的には「社員アンケート」などを実施し、社員が不満に思っていることを把握すると良いでしょう。

人材育成が適切に機能している中小企業はほとんどいない

人材育成について、課題や解決法を紹介しました。

人材育成について、多くの企業で「わかっているけどできない」、「人材育成に手が回せない」ことが現状であり、人材育成について習う機会がないため、適切に実施できていないとしても、無理はありません。

人材育成にかかわる課題は自社内で解決することが難しいため、プロの手に任せて解決しましょう。

F&M Clubの人材育成支援

F&M Clubの人材育成支援サービスでは、管理職（リーダー）に必要な知識やスキルを身につけるコンテンツや、人事考課制度の整備に役立つ「はじめての人事考課」などのサービスを提供しています。

はじめての人事考課

「はじめての人事考課」は、人事考課表や賃金テーブル・賞与テーブルまですべて準備されており、サービスの使い方動画を視聴しても分からない疑問点は、専門の担当者にオンライン面談で相談することも可能です。

【はじめての人事考課はここがすごい】

• 職種別に評価項目を網羅
• 個人の能力や目標に合わせた評価シートで管理
• 操作マニュアル付き給与・賞与テーブルを完備

職種別の評価項目が用意されているため、社員ひとりひとりの能力や目標に合わせた人事考課が作成しやすいです。

また、給与・賞与テーブルも完備しているため、妥当な査定基準・方法がわからない場合も安心して活用できます。

バックオフィスサポートはF&M Club

F&M Clubでは人材育成以外にも、企業の経営力向上につながる、さまざまな支援サービスを提供しています。

累計3万5,000社の中小企業様を支援した実績をもつF&M Clubでは、月額3万円（税抜）で、公的制度活用・人事・労務・財務・IT活用などの、あらゆるバックオフィスの支援サービスを、課題や目的に対応した38コンテンツから、使い放題でご利用いただけます。

これまでに培った経験やノウハウを活かし、税理士や社労士などとは違う、幅広い分野による総合的な労務支援サービスで、企業の財務改善や労働トラブルへのリスク防止、労働生産性向上に役立つ経営力向上計画などをサポートします。

「自社の人事制度を見直したい」、「資金繰りを改善したい」、「離職率を下げたい」、「規程を見直したい」など、バックオフィスにかかわるお悩みがある経営者様は、ぜひご相談ください。

まとめ

企業の成長には、社員の成長および「人材育成」が必要不可欠です。

しかし、人材育成を適切にできている企業は少なく、ほとんどの企業が「人材育成がうまくいかない」という課題を抱えています。

F&M Clubの社員教育支援サービスを活用し、人材育成の課題を解決につなげてみてはいかがでしょうか。